歯ぎしり、食いしばりについて
2024/11/17
こんにちは、歯科医師の伊藤です。
今回も前回に引き続き、夜間の食いしばり、歯ぎしりに関連することをお話ししたいと思います。
前回は、食いしばり、歯ぎしりを増悪させる要因についてお話ししました。
前回のおさらいを簡単にすると、夜間の食いしばり、歯ぎしりは精神的、肉体的、環境的なストレスにより増悪すること、ストレスを溜め込みたい人はいないとので、いかにストレスを軽減するかが重要であることもお話ししました。
今回は前回から少し変わった目線でお話しします。
夜間の食いしばり、歯ぎしりを増悪させる要因には特殊なものもあります。
それは血糖値です。
就寝時における血糖値の乱高下、または極度の低下により睡眠時低血糖を引き起こします。
低血糖と聞くと、糖尿病患者さんが投薬により血糖値が極端に下がるというイメージも持つ方もいると思いますが、睡眠時低血糖は糖尿病でない健康な人にも起こり得ます。
睡眠中に血糖値がガクンと下がると、それを回復させようとアドレナリンやコルチゾールなどの興奮系ホルモンが一気に分泌され、交感神経が優位になります。その結果、食いしばり、歯ぎしりが増し、それ意外にも悪夢などに見舞われたり、睡眠の質が悪くなったりします。
歯ぎしりと夜間血糖値については、徳島大学が研究チームを立ち上げているほど注目されています。
KAKENhttps://kaken.nii.ac.jp › grant睡眠時低血糖とブラキシズムの関係 (KAKENHI-PROJECT-21K09979)
対処法としては、夜間の血糖値を一定に保つこと。
おすすめはハチミツです。
ハチミツは睡眠時の血糖値のバランスを一定に保つ働きがあります。
就寝40分前にハチミツを小さじ一杯でよいので摂取すること。常温のヨーグルトに入れたり、白湯に溶くのもよいですね♪
もちろんその後に歯ブラシは忘れずに。
当院では施術だけでなくセルフケア方法や日頃の生活で役立つ知識、情報もお知らせしながら患者様一人一人の生活の質、向上に努めて参ります。
少しでも気になる方がいらっしゃいましたら、お気軽にご連絡くださいっ!
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